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F1 23 World Cup 主催:エルズさんより!

【大会を“完走”したい】

無事、アブダビGPが終了、中東ラウンドが終わりました。
まずアブダビGPは平日開催でした。皆様大変お忙しい中のご参加、誠にありがとうございました。実況配信する身として、どのレースも皆様の走りを大変楽しく拝見させて頂いております。

3レースどれもハイレベルな争いかつ普段一緒に走行しないメンバー同士の交流戦となっており、そういった部分が非常に面白い部分なのかなと思っております。

ただ、どんな事にもメリットとデメリットが存在します。
非常に実力拮抗しており、いつも一緒に走行するメンバーでは無い分、接触も起こる可能性は上がり、まだ数レースしか一緒に走っていない人同士なので互いに寛大になる事もまだ出来ておらず、スタンスの違いも生じて上手く楽しめないという声が出てきている事も実感しています。

私は将棋も好きで、一応アマチュア初段レベルです。
プロ将棋棋士で今一番有名なのは藤井聡太現七冠かと思いますが、今でも現役で藤井さんの他に唯一七冠を達成した事のある、今でも現役の大棋士、羽生善治九段という方がおられます。名前を聞いた事はある人も多いのかなと思います。

羽生さんからはビジネスは生きる上で参考になる名言がたくさん生まれてきているのですが、1ついつも大切にしている言葉があります。

昔、羽生さんが将棋の解説しているときに言っていたのが、「将棋の1手には必ずメリットとデメリットがあります。攻めの1手を指せば相手を追いつめる事が出来ますが、逆に自分の陣地は手薄となり、攻め込まれた時に危なくなります。
そのような形で、どんなにいいと思う1手でも必ずデメリットもあるので、メリット・デメリット両方を天秤にかけて、自らで1手を決断して指さなければならない」という事でした。

大会運営、もちろん人生全般でも、同じ事が言えるな、将棋とは人生の縮図だなと思っています。

当大会の現状を将棋として考えると、カジュアルに楽しみたいという方と本気で楽しみたいという方、
ペナルティはあった方が良いという方とそんな仰々しい事はしない方が良いという方、マシンはF1Worldが良いという方とリアルマシンが良いという方・・・
挙げればキリが無い程、参加者の数だけ好みや要望があります。

これら全てを叶える事は不可能で、私に指せるのはどの事象にも常に1手だけ。
その1手は攻めなのか守りなのか、はたまたなるべくバランスと取れるような1手なのか。

周りの方の声をなるべく聞き、1人でも多くの参加者が少しでも楽しめると思われる、私の信じる1手を決断して指し続けるしかありません。

攻めの1手を指せば守りが綻び、守りの1手を指せば前進出来ない。

参加者全員を満足される事を目指すものの、必ずどこかに綻びは生まれてしまいます。

綻びばかり気にしていては、結果的に“つまらない”事になってしまいそうですので、ある程度は割り切って、進み続ける事も大切なのかなと、思っています。

当大会が最終戦鈴鹿を終える時に、参加された方々の良い思い出の1つとなる事を祈って、1手1手指し続け、なんとか完走を目指したいと思います。

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