NO.59 DRIVER’S EYE KAZUPON | eスポレース

NO.59 DRIVER’S EYE KAZUPON

eスポーツに参加する多くのドライバー達。

レース始めた理由や速く走る方法、レース戦略など、様々な角度からドライバーをご紹介します。

NO.59 ドライバー/KAZUPON

※eスポーツレース経歴/ドライバー歴ほか、チャンピオンなどあれば、ご記入ください

F1は今年の9月から始めた新参者ですが、グランツーリスモは5年くらいプレイしていて一応2019年国体東京都少年の部7位という実績はあります(とは言ってもそんなすごくはなくて、中級者くらいです)。

①eスポーツレース参加の切っ掛けは?

らいすけーきさん主催の50%レースに出たのが最初だったと思います。

②レース中、気をつけていることは?

常に周りを見ることです。
周りというのは、小さい範囲で言えば自分の車両の周り、大きい範囲で言えばコース全体という意味です。コース上で何が起きているか把握できていれば戦略等柔軟に対応することができます。また、バトル中には相手がどこにいるのか常に把握していれば接触が避けられますし、コーナーの脱出の際にどういうラインを通れば守れるか、逆に抜かせるかが判断できます。
あとは、あらゆる事態を想定して戦略を何パターンか(だいたい10パターンくらいは)常に用意しています。あらゆる事態を事前に想定しておけば、ウィングを壊したりだとかSCが出たりだとか、何か起こった際にも焦ることなく柔軟に対応できます。
それからレース中は頑張りすぎないようにしていて、だいたい8割くらいの力で走るようにしています。ずっと全力だと疲れてミスが起きやすくなったり、周りが見えなくなったりすることがあるので、頑張りすぎないことで常に余裕をもって走れるようになっていると思います。

③忘れられないレースはありますか?

Step cup テストレース ロシアです。自分のF1オンライン3戦目、身内以外では初のレースでとてもワクワクしながら参加しました。予選は相変わらず2桁だったのですが、決勝では徐々にポジションを上げて7位くらいを走っていました。しかし、最終ラップにクラッシュしてリタイヤしてしまいました。レースは最後まで気が抜けないというのと、自分の未熟さを思い知らされました。この教訓から決勝で安定して走ることを心がけています。

④好きなF1ドライバー&チームは?

好きなドライバーはガスリーで、好きなチームはフェラーリです。

⑤その理由は?

ガスリーは、SFに左遷され、F1では半年でトロロッソに降格という逆境がありながらあきらめず立ち向かい表彰台に登壇(後優勝)しました。GP2時代から逆境に立ち向かう姿を見ていて、かつ自分は逆境に立ち向かって栄光をつかむドライバーが大好きなので、惚れてしまいました。あとは単純に自分と車の走らせ方が似ていると感じるというのもあります。
フェラーリが好きな理由ですか?ティフォシに理由を聞いてもだいたいみんなこう答えると思います。だってフェラーリだから。

⑥ライバルはいますか?

松ちゃん(V_Matnen)さんです。グランツーリスモではよくバトルしていたので一方的にですが意識しています。F1では経験値が違いすぎてまだまだ大きな差がありますが、いつか追い越したいです。

⑦現在参加している大会は?また他に楽しんでいるゲームはありますか?

ゲームはありますか?
現在参加している大会はインター杯です。
また自分は、KAZ杯という単発企画をやっているのでぜひ参加してみてください。
他にやっているのは主にグランツーリスモで、そちらでも企画者として活動しています。

⑧大会や今後の目標は?

ドライバーとしての目標は、今はまだ一度も勝てたことがないので、オンラインレースで勝つことです。
企画・実況者としてはもう少し知名度を上げたいと思っています。
そしてKAZ杯でF1オンラインレースの楽しさを伝えたいと思っています。
また、グランツーリスモ勢がF1オンラインレースに参加するきっかけを作り、グランツーリスモ勢とF1勢の架け橋のような存在になることが出来れば良いなと思っています。

⑨レースで使用している、ハンコンほか仕様を教えてください。

HORIのRacing Wheel Apexです。
フォースフィードバック(FFB)がないので人力FFB(左手)で頑張っています。(笑)

⑩速く走るためには何が必要ですか?

自分はあまり速くないですが、持論はあるのでそれをお話しさせて頂きます。
速く走るために必要なことは「自分を客観視する事」と、「他人の走りを分析・理解すること」だと思います。
まずは自分の走りのどこがいけないのかを理解しなければなりません。そのためには、自分の走りを外からみて、他の人と比べてみる必要があります。
「速くなるためには速い人の走りを真似するのが一番だ」というのをよく目にしますが、自分は、これは半分正解で半分間違いだと思っています。確かに速くなりたければ速い人のテクニックを盗むのが良いでしょう。ただし、ここで重要なのは「真似」ではなく「盗む」ということです。ここで私が問いたいのは、「真似するだけで終わっていないか」ということです。
どうしてその人が速いのか、なぜ自分は遅いのか、どこがどう違うのかを具体的に理解できているのかということです。タイムアップはしたけれどもどうして速くなったのか理解できていないなんてことはないでしょうか。結果的に速くはなったけど、理解できていないという事はその走りを使いこなせていないということで、もったいないと思います。

勉強と一緒です。例えば、数学の問題集の答えを丸写ししているようなものです。
丸写しでも書いたから同じ問題は解ける、でも公式を理解できていないから別の問題は解けない。こんな感じです。
例えば、ここのコーナーは自分とギアの使い方が違うから真似しようでは無く、1段上のギアを使ってトラクションを良くしているなとか考えたり、立ち上がりでタイムが遅れているからアクセルを早く開けなきゃでは無く、自分のアクセルを開けるタイミングが早いせいでアンダーが出て脱出速度が遅れているのかとかを考えたりし、理解し、修正し、活かします。

この理解し、活かすというのが私の考えるテクニックを「盗む」ということです。
ただ闇雲に長時間走る行為を私はおすすめしません。

「真似」をするだけでは、自分のセッティングや走らせ方に合っていない場合にはむしろ悪影響にもなり得ます。大事なのは理解することです。
理解が出来れば短時間でレベルアップを果たせるはずです。
また理解できていれば、別のコースでもすぐに活かすことが出来ます。
それから、ブランクも感じなくなります。どう走れば速いか頭で理解できているのでフィーリングに頼る必要がないからです。
遅いくせに何言ってんだこいつと思うかもしれませんが、私の指摘で私より1秒以上速くなったりする人も何人かいるくらいには分析力と論理的思考力にはそれなりに自信があります。騙されたと思って実践してみてください。

最後に今後の目標、または読者へのメッセージをお願いします。

先ほども書きましたが企画・実況者としての知名度を上げ、KAZ杯でF1オンラインレースの楽しさを伝えていきたい、また、グランツーリスモ勢がF1オンラインレースに参加するきっかけを作り、グランツーリスモ勢とF1勢の架け橋のような存在になることが出来れば良いなと思っています。
それから、ドライバーとしても腕を上げて、自分とのバトルが楽しかったと言ってもらえるような、また皆さんに信頼されるようなドライバーになるために頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

取材にご協力いただきありがとうございました。

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